検索

【ワールドカップ2026】予選で散ったスターたち(1)ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド) ー どうなる?世界最高のストライカーの今後

  • text by Sportiva
  • photo by Aflo

ワールドカップ2026 予選で散ったスターたち
第1回 ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド)

北中米で開催される2026年FIFAワールドカップ。出場枠が「48」に拡大され、より多くの国にチャンスが広がった今大会だが、予選の魔物は健在であり、数々のスター選手が本大会への切符を逃すこととなった。
世界中のサッカーファンがその不在を惜しんでいるスーパースターたちを紹介する。

ロベルト・レヴァンドフスキphoto by Aflo

全てにおいて超一流

48カ国が出場する今大会。しかし、そこにポーランド屈指の点取り屋であるロベルト・レヴァンドフスキの姿はない。
レヴァンドフスキは、現代サッカーにおいて「完璧なストライカー」と言われる選手のひとりだ。ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン時代には、1シーズンで41ゴールを挙げ、ゲルト・ミュラーの最多得点記録を49年ぶりに更新。さらに2022年にバルセロナへ移籍後も、衰え知らずの活躍でラ・リーガの得点王に輝くなど、その実績は群を抜いている。

そのすごさは、単に「ゴールを決める」ことだけではない。屈強なセンターバックを背負いながらボールを収めるキープ力。右足、左足、そして頭、どこからでも正確に枠を捉える技術。さらには食事制限やトレーニングを徹底し、30代後半に差し掛かってもトップコンディションを維持し続ける自己管理能力。まさに「完璧」と呼ぶにふさわしいプレーヤーだろう。

カタール大会での活躍

レヴァンドフスキにとって、前回2022年のカタール大会は特別な大会となった。それまで「世界最高のストライカー」と呼ばれながらも、ワールドカップでは無得点が続いていた男が、その呪縛を解いたのだ。
グループリーグ第2戦のサウジアラビア戦で、相手のミスを逃さず待望のW杯初ゴールを記録。ゴール後、ピッチに突っ伏して涙を流す姿は、この大会のハイライトのひとつとなった。

また決勝トーナメント1回戦のフランス戦では、敗色濃厚な試合終了間際に執念でPKを沈め、大会2点目をマークしている。最終的には、チームを1986年のメキシコ大会以来となるベスト16へと導き、「ワールドカップで点が取れない」というネガティブな評判を払拭した。そのレヴァンドフスキの次の目標は、北中米大会における得点王だったに違いない。

欧州予選プレーオフの残酷な結末

しかし2026年の欧州予選では、ポーランドは厳しい戦いを強いられた。グループリーグでの苦戦を経て、プレーオフに回ることになったのだ。そこで、ポーランドは準決勝でアルバニアを下して本大会出場まであと一歩に迫った。決勝の相手は北欧の雄・スウェーデン。

2026年3月31日に行なわれた決戦で、レヴァンドフスキは前線で奮闘しチームを鼓舞し続けた。しかし、スウェーデンの新エース、ギェケレシュらの爆発力を前に守備陣が崩壊。試合は激戦の末に2-3で敗れた。出場枠が増加した今大会でも、ヨーロッパのレベルの高さは変わることなく、イタリア、デンマークといった強豪国と共に、ポーランドも欧州予選で姿を消すこととなった。

37歳の次なるステージ

現在37歳のレヴァンドフスキにとって、2026年大会は「最後のワールドカップ」になる可能性が極めて高い。敗退決定後のインタビューでも落胆を隠せず、代表キャリアの継続についても慎重な姿勢を見せている。

レヴァンドフスキは、4年後の2030年大会時には41歳を迎える。近年のスポーツ科学の進歩により、ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン)や、ライアン・ギグス(ウェールズ)のように40歳を超えてトップレベルでプレーした選手も現れてきた。しかし、ワールドカップという大舞台でストライカーとして君臨し続けるのは、並大抵のことではない。代表チーム内では、レヴァンドフスキのリーダーシップやプロフェッショナルな姿勢が若⼿のお⼿本になっており、指導者としての役割を期待する声も根強い。⾃⼰管理の達人とも⾔えるストライカーは、この先どのような形でキャリアを築いていくのか──。その決断に注目が集まる。

ワールドカップ2026 予選で散ったスターたち 記事一覧はこちら

FIFAワールドカップ2026特集ページはこちら

キーワード

このページのトップに戻る