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カズ・三浦知良は57歳の肉体をどう管理しているのか JFL鈴鹿で増え続ける出場時間 (4ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

【カズを周囲が生かせていない場面も】

 カズ自身は、周囲のサポートへの感謝を口にする。

「練習がしっかりできていますし、栄養管理の方から身体の治療のトレーナー、そういうメンバーがみんなホントに全力でやってくれています。本当にみんなのおかげだと思います。チームメイトも練習でガチできてくれていますからね。そういうのも、すごくいいと思います」

 期待されているゴールは、まだ挙げていない。とはいえ、鈴鹿のゲームをスタジアムで観戦すると、カズの動き出しを周囲が生かせていない場面があることに気づかされる。動き出しに気づいているけれどパスを出せない、パスを出したけれど通らなかった、タイミングが微妙にズレた、といった場面があるのだ。

 今季のJFLは11月24日まで行なわれる。体調管理のために休養を取るタイミングがあるかもしれないが、30分前後のプレーに耐えうるコンディションをこのまま維持していけば、ゴールチャンスは訪れるに違いない。

 高知戦を終えたカズは取材対応を終えると、ファンのもとへ足を運んだ。集まった全員にサインをしてから、会場を去る。アウェーゲームでも、時間が許すかぎりペンを走らせる。

 ピッチの外でもファンを魅せるキング・カズは、今なお日本サッカー界において唯一無二の存在である。

著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

【写真】三浦カズとJリーグ得点王を争ったジェフ市原「オッツェ」の今

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