カズ・三浦知良は57歳の肉体をどう管理しているのか JFL鈴鹿で増え続ける出場時間 (2ページ目)
【2017年以来となる出場機会の多さ】
チームは5戦負けなしの8勝5分8敗で、16チーム中10位につけている。カズの合流後は2勝3分1敗と勝ち点積み上げのペースをあげているが、試合運びには改善の余地がある。
「今日の試合も、2-0で迎えた最後の10分の過ごし方ですね。もうちょっと賢くボールを持って回せるはずなんですけど、やっぱり焦ってしまって、自ら取ったボールをすぐに相手に渡しちゃうということも繰り返していた。
そういうところで自分たちがもっと成長しないと、これからの試合にもそれがやっぱり響いてきます。最後の終わらせ方というところに、もっとこだわってやらなきゃいけないですよね」
大分との鈴鹿デビュー戦から高知戦まで、6試合連続で途中出場している。ラスト30分から攻撃のギアを挙げるインパクトプレーヤーとして、試合を締めるクローザーとして、カズは朴康造監督の構想にしっかりと組み込まれている。
前所属のオリヴェイレンセ(ポルトガル)では、出場機会がかなり限られていた。移籍1年目の2022-23シーズンは、4試合出場でプレータイムが57分だった。2023-24シーズンは5試合出場で37分である。
横浜FCからポルトガルへ新天地を求める以前も、チームを外から見つめる時間が長かった。2021年はリーグ戦出場が1試合で、プレータイムは1分。2020年は4試合で68分、2019年は3試合で109分、2018年は9試合で59分である。相応の稼働を記録したのは、12試合出場で452分のプレータイムを残した2017年までさかのぼらなければならない。
それがどうだろう。
今シーズンはすでに6試合に出場し、165分のプレータイムを刻んでいる。アディショナルタイムを含めれば、ピッチに立っている時間はさらに長いはずだ。しかも、9月は4週連続で出場している。
1試合で30分前後プレーするのも、30分前後の出場が連続するのも、2017年以来である。
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