東京ヴェルディが示すJ1昇格以上の価値 J2の15年間にも「緑の勇者」は日本サッカー界に多大な貢献を果たしてきた (3ページ目)
16年ぶりのJ1昇格を決めた東京ヴェルディ。photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る 小学生時代から東京Vのアカデミーで育った、キャプテンのMF森田晃樹がうれしそうに語る。
「今まで積み上げてきたものはいっぱいあるが、一番はリカバリーパワー。ミスしても周りの選手が取り返すとか、リカバリーする。その言葉の裏にはどんどんチャレンジしていけという意味もあって、それが今日の試合でも、すごく大きな力を持ったと思う」
かつてJリーグ初代王者として栄華を誇った"緑の勇者"も、J2で過ごす時間が長く続き、潤沢な予算で望むままに選手を集められるクラブではなくなった。
だが、その間、魅力ある選手を何人も育て上げ、日本サッカー界に多くの人材を送り出してきてもいる。決して無為に時間を過ごしてきたわけではない。
優れた人材を輩出し続け、育成の成果と表裏一体の困難も受け入れ、ようやく手にした強化の成果。そこには単なるJ1昇格という以上の価値がある。
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