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Jリーグ30周年で福田正博が考えた試合観戦の価値向上「スタジアム改革は避けられない課題」 (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

【アクセスのよい新スタジアムに期待】

 広島では来年開業の新スタジアムが予定されている。場所はひろしま美術館、広島城、原爆ドームの平和記念公園に隣接し、多くの観光客が集まるエリアだ。アウェーのサポーターがサッカーを観戦しに行き、その前後で観光がしやすく、町の経済活動にも一役を買うはずだ。それだけに広島の新スタジアムが成功例となって、その動きが全国各地に広がることを期待している。

 国内サッカーを盛り上げていくために打てる施策は、まだ数多く残されている。そこから目を逸らさずに、本当の意味でのサッカー熱へとつながっていくよう、関係者は努力したいところだ。

福田正博 
ふくだ・まさひろ/1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

◆【画像】識者が10人選んだJリーグ30年のベストイレブン フォーメーション

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