広島の3バックは「リーグ最高レベル」なのに今季未勝利...起爆剤は佐藤寿人の「背番号11」を受け継いだ若きエース (2ページ目)
【日本代表DFのあふれる自信】
右から塩谷司、荒木隼人、佐々木翔が並ぶ3バックは、リーグでも最高レベルにあるだろう。いずれも対人能力に優れ、個の力で敵を封殺することができる。何度もスペースを与えながらも最後の場面で身体を張り、シュートを打たせない。
ハイリスク・ハイリターンの広島のサッカーが成り立つのは、いずれも日本代表の経験のある3バックの存在があるからにほかならない。
「ディフェンス陣とすれば個で守るシーンは数多くあるけど、そこを守りきれなかったのは悔しいですね」
19分に同点とされた失点シーンを佐々木はそう振り返った。しかし、それは責任感の表れでもあるのだろう。
「ああいうふうに(カウンターで)運ばれた時は1対1になるけど、3枚で広い範囲を守りながらやっているので、そこは自分たちの腕の見せどころ。それはこのチームの強みでもあるし、自分たちの価値でもある」
佐々木の言葉からは、ひとりでも守りきれるという自信がうかがえた。まるで1対1の状況を楽しんでいるかのようにも感じられた。それは荒木にも、塩谷にも備わる思いだろう。
頼れる3バックの存在がある一方で、広島は開幕から3戦目にして、またしても今季初勝利を挙げることができなかった。
王者相手の引き分けに佐々木は「悲観する内容ではないですし、チャンスもあった。チャンスを作るところと、決めるところのクオリティをもっともっと向上していけば、勝ち点3を取れる内容だったと思う」と前を向く。
ただ、勝ちきれないのには、課題もあるのは事実。それはやはり、得点を奪えない状況に見出せる。
「高い位置で奪ったボールをどういうふうにゴールに仕留めていくか、というところは、チームとして足りないところ。いい形で奪うシーンは多いけど、シュートチャンスまでうまく持って行くことはそんなに多くない。そこは個人的には気になっているところです」(佐々木)
3試合で2得点──。決めたのはウイングバックの東と前節のアルビレックス新潟戦でゴラッソを叩き込んだセンターバックの塩谷である。
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