イニエスタにとって、Jラストイヤーになるのか。「自身のベストを、ヴィッセルのベストを、ピッチで表現できるシーズンにしたい」 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 2021年5月には、ヴィッセルとの2年間の契約延長を発表。今後も契約が更新されなければ、今シーズンはヴィッセルでのラストシーズンとなる。取材の最後には、そのことを含め、自身のキャリアについての考えも聞かせてくれた。

「僕がキャリアの終盤とも言える時期を戦っているのは間違いないですが、今はとにかく新しいシーズンをいい状態で迎えることだけに集中して毎日を過ごしています。それはJ1が開幕してからも同じで、僕自身は常に目の前の試合のことだけを考えて準備をし、戦っていきたいと考えています。

 そのなかで、自分のコンディションがどういう状態なのか。ケガをすることなく戦えるのか。毎試合、このふたつと僕自身がしっかりと向き合っていくことで、キャリアを含め、自分がどういう方向に向かうべきかが見えてくるんじゃないかと思っています」

 J1でのプレーは、今年で6シーズン目。「自身のベストを、ヴィッセルのベストを、ピッチで表現できるシーズンにしたい」という決意が、プレーでいかに表現されるのか。イニエスタの2023シーズンが始まる。

アンドレス・イニエスタ
1984年5月11日生まれ。スペイン出身。バルセロナのアカデミー育ち。2002年にトップデビューを果たし、以来、チームの中心選手として活躍。スペイン、欧州の数々のタイトル獲得に貢献した。同時にスペイン代表でも奮闘し、EURO2008、2010年W杯、EURO2012で栄冠を手にする。2018年、ヴィッセル神戸に移籍。Jリーグでワールドクラスのプレーを披露し、多くのファンを魅了。一緒にピッチに立つ敵、味方の選手たちにも多大な影響を与えている。

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