横浜F・マリノスから世界をうかがう山根陸。「アシストより「チームのリズムを変えるのに快感がある」
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山根陸(横浜F・マリノス)
インタビュー後編
今年3月、U-20日本代表は、ウズベキスタンでAFC U-20アジアカップを戦う。そこでアジア代表の座を勝ち取り、5月にインドネシアで開催されるU-20W杯での飛躍を目指している。
昨年11月、欧州遠征に参加したU-19日本代表の中野伸哉(サガン鳥栖)、松木玖生(FC東京)、北野颯太(セレッソ大阪)、中井卓大(カスティージャ)、福井太智(バイエルン・ミュンヘン)、熊田直紀(FC東京)などが有力メンバーと見られている。
「チームの立ち上げの時から、『ワールドカップを取るぞ!』ってみんなで話しています」
山根陸(横浜F・マリノス、19歳)はそう明かす。欧州遠征ではU-19スロバキア代表戦(3-2で勝利)で先発し、中井とボランチでコンビを組んでいる。またU-18スペイン代表戦(1-0で勝利)では、数的不利になった後半に途中出場し、勝利に貢献。強豪U-19フランス代表戦(1-2で敗北)では再び先発で、キャプテンマークを巻いた。
U‐20日本代表の中心メンバーとしても活躍が期待される山根陸(横浜F・マリノス)この記事に関連する写真を見る どれも貴重な経験だ。
「今は、できることを増やす、ということを常に思っています。昨シーズン、プロでやったので、1年前に比べるとプロのプレースピードに慣れてきていると思いますね。何試合かは出られたので、そこの自信は1年前よりは出てきたかな、と」
その可能性はこれから広がる。
――U-19日本代表として、欧州遠征でU-19スロバキア代表、U-18スペイン代表、U-19フランス代表と戦っての手ごたえは?
「細かいところですけど、海外の選手は日本の選手より身体能力も高いので、いつもと違う脚の伸び方や間合いの詰め方があって、"あと2,3歩、いいポジショニングを取っていたら前に行けたのに"とか、プレッシャーも速くて、いつもより視野が狭くなってしまったとか、反省もありますね。今の自分の身体では、100%の力を発揮しても勝てないと感じたので、(ルカ・)モドリッチもそうですけど、予測やポジショニングで上回ることが大事だなと、あらためて思いました」
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