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識者5人が選んだJリーグ30年のベストイレブン。「最強助っ人」「史上最高のGK」「歴代随一の打開力」など豪華な顔ぶれ (3ページ目)

【闘莉王はこの30年を語るうえで欠かせない】

中山 淳(サッカージャーナリスト)

この記事に関連する写真を見るFW/マルキーニョス、中山雅史、大久保嘉人 
MF/三浦知良、中村俊輔 
MF/遠藤保仁、小笠原満男 
DF/中澤佑二、阿部勇樹、田中マルクス闘莉王 
GK/楢﨑正剛

 中田英寿や小野伸二など日本を代表する選手を選出したい気持ちもあったが、今回はあくまでもJリーグにおける過去の実績や印象度をベースに選んでみた。

 まずFW陣は、中山雅史、大久保嘉人、マルキーニョスの3人をチョイス。中山は、ギネスブックにも登録された4試合連続ハットトリックを含め、計157得点を記録したリーグ初期を代表するストライカーで、大久保は計191得点を記録して通算最多得点記録保持者。この2人については問答無用だろう。

 マルキーニョスは、東京ヴェルディ、横浜F・マリノス、ジェフユナイテッド市原、清水エスパルス、鹿島アントラーズ、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸と、足掛け15年にわたって7チームで活躍し、J1通算333試合、152得点(外国籍選手最多)。特に鹿島では3連覇に大きく貢献するなど、歴代最強助っ人として選出しておきたい。

 カズは本来FWだが、もはやポジションに関係なくベスト11に選出すべき絶対的存在で、Jリーグの歴史の一部であり、最大の功労者でもある。8シーズンにわたってヨーロッパでプレーした中村俊輔は、帰国後も含めたマリノス時代のインパクトが強いうえ、代名詞の直接FKの得点数もリーグ最多。ベスト11に選ばない理由が見当たらない。

 ボランチでは、今も現役を続けるJ1最多出場記録(672試合)を持つ遠藤保仁は文句なし。相棒には、鹿島のレジェンド小笠原満男を選出。メッシーナ(イタリア)でプレーした1シーズンを除き、数々のタイトル獲得に貢献した鹿島一筋20年の名MFを選出した。

 DFは、中澤佑二、阿部勇樹、田中マルクス闘莉王。中澤はフィールドプレーヤーとしてトップの178試合連続フル出場を記録した名DFで、J1通算出場試合数は593。同じく通算590試合に出場した阿部も、中澤に負けず劣らずの実績を残し、浦和レッズでは闘莉王とともにタイトル獲得にも貢献。

 闘莉王は、通算75得点を記録した得点力の高いDF。名古屋グランパスでもリーグ初優勝に貢献するなど、この30年のJリーグを語るうえで欠かせないインパクトプレーヤーと言える。

 そして守護神は、歴代2位の631試合に出場した楢﨑正剛。彼をおいて他にいない。

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