荒木遼太郎、松木玖生に続け。パリ五輪世代がJリーグでじわじわと高める存在感 (3ページ目)
最後に、サガン鳥栖の中野伸哉も異才だ。
中野は左利きだが、両利きに近く、ボールを持った時、アドバンテージを持てる。サイドバックとして"攻撃の入り口"になることができるのだ。スピードや体格も十分で、ポジション的優位をとる賢さもあるだけに、攻守両面でほとんど隙がない。チームのシステム上、今シーズンは先発を奪えずにいるが、左サイドバックとして今後10年以上、日本代表の座を保てるだけのポテンシャルがある逸材だ。
レギュラーの座を確保できるかどうか。Jリーグの舞台に立った彼らがメインキャストになった時、新しい時代は幕を開けるはずだ。パリ五輪までには、欧州移籍組も増えるかもしれない。その流れのなかで、新たに台頭する選手も出てくるだろう。日本サッカーの未来は暗くない。
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