J1で3位浮上の柏レイソル。相手DFラインを崩したポジショニングとパスワークがお見事

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

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細谷真大へ縦パスを入れ、フリーになった森海渡が裏へ抜け出してシュート

 柏は後半19分に、森と同時に中村慶太に代えてより攻撃的な小屋松知哉を入れている。これにより、インサイドハーフからマテウス・サヴィオだけでなく、小屋松の積極的な前への飛び出しで広島へ圧力をかけにいった。

 そして同点ゴールが生まれたのが6分後だ。

椎橋は細谷に縦パス。細谷も素早く前方へスルーパスを出し、抜け出した森がゴールした椎橋は細谷に縦パス。細谷も素早く前方へスルーパスを出し、抜け出した森がゴールしたこの記事に関連する写真を見る 柏のビルドアップでボールを持った古賀に対して、満田がプレッシングにいくと柏の中盤へのパスコースは椎橋しかなかった。それでも椎橋の巧みなポジショニングによって、中央にパスを通すことに成功。広島が椎橋を捕まえられなかったのは、ポイントのひとつである。

 そして椎橋がワンタッチで前を向くと、柏の前線には5人が並んでいた。ここも大きなポイントだ。広島の最終ラインの4人に対して(本来5バックだが広島の藤井智也が柏の三丸拡に釣り出されているため一時的に4人になっている)、柏はインサイドハーフの2人が前に出て数的優位を作っていた。

 椎橋が細谷へ鋭い縦パスを入れた次の瞬間、広島の荒木隼人が寄せにいくと、数的優位でフリーとなった森が、荒木が釣り出されて生まれたギャップへ動き出した。この動きが決定的となった。

 細谷は素早く裏へパスを流し、抜け出した森が冷静にシュートを流し込んだ。

 前線に5人が並ぶ大胆な立ち位置を可能にした椎橋のクオリティと、細谷の巧みなポストプレー、森の裏抜けと冷静なフィニッシュ。柏の見事な崩しによる同点弾だった。

◆【動画】Jリーグ第11節 サンフレッチェ広島vs柏レイソル ハイライト
(柏の同点ゴールのシーンは4分21秒~4分59秒)

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