J1で3位浮上の柏レイソル。相手DFラインを崩したポジショニングとパスワークがお見事

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
椎橋慧也がボールを受けたあと、柏レイソルはどのように崩したか?

 Jリーグ第11節、サンフレッチェ広島対柏レイソルが行なわれ、アウェーの柏が2-1で勝利し、勝ち点を19に伸ばして順位を暫定3位に上げた。

 今季好調の柏だったが、リーグ戦では直近で3連敗と急ブレーキ。連敗を抜け出したいなかでの広島戦だった。

 しかし、前半13分と早々に広島に先制点を奪われる苦しい展開となった。追い上げたい柏は後半19分、ユース出身の21歳、FW森海渡を投入。するとその森が、25分、42分と2得点を挙げ、劇的な逆転勝利へと導いた。

 今回は、反撃ののろしを上げた森の1点目のシーンをピックアップする。

 後半25分、柏のビルドアップに対して、広島の満田誠が柏の古賀太陽へプレッシングにいく。それに対して古賀は中央の中間ポジションに入った椎橋慧也へ斜めのパスを冷静に通した。

椎橋がボールを持ったあと、柏はどのような攻撃を見せただろうか椎橋がボールを持ったあと、柏はどのような攻撃を見せただろうかこの記事に関連する写真を見る パスを受けた椎橋はワンタッチで前を向くと、前線には5人が並んでいた。

 この時、椎橋はどこへ縦パスを入れて広島を崩しただろうか、というのがQuestionである。

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