2022.04.19

今季J1の「台風の目」京都サンガがエグい。対戦相手に突きつける課題が難易度MAX

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 昇格1年目の京都サンガが、今季J1で台風の目になろうとしている。

 J1第9節、京都は柏レイソルを2-0で下し、今季初のリーグ戦2連勝。直近4試合負けなし(3勝1分け)の好調ぶりで、順位も5位まで上げてきた。

攻守において、前へ前へと仕掛けていく京都サンガ攻守において、前へ前へと仕掛けていく京都サンガ この記事に関連する写真を見る  京都の武器は、何といってもハイプレス。高い位置から果敢にプレッシングを仕掛け、奪ったボールは素早く前に運んで相手ゴールへと迫る。

 攻撃でも、守備でも、ファーストチョイスは常に前。相手に息つく暇を与えない。

 ピッチ上で躍動する京都の選手たちからは、あたかもバーチャルCGのごとく、大きな矢印が突き出ているのが見えるかのようだ。

 この日の柏戦でも、継ぎ目なく攻守を繰り返すハイテンポなゲーム展開に相手を巻き込み、柏の選手たちに落ちついてサッカーをさせなかった。

 象徴的な存在が、4-3-3のアンカーを務めるMF川﨑颯太だ。

 アンカーとはもともと、船の錨を意味する言葉だが、川﨑の場合、決してピッチ中央にとどまっていたりはしない。

 守備では、前線の選手と連動して高い位置からプレスを仕掛け、攻撃では、敵陣深くまで進入し、時にフィニッシュにも絡む。

 柏戦では後半に足がつり、77分で途中交代となったが、試合後、ロボットのような歩き方でゴール裏のサポーターの前に歩み寄る姿は、自らの任務を全うしたことの証だった。

 いけるところまでいく、と言わんばかりにハイプレスを仕掛けるため、足がつり、交代を余儀なくされる選手は川﨑だけではなかったが、それもまた、サンガらしさということになるのだろう。