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中村憲剛&佐藤寿人、第2のルーキーイヤーはいかが? 「試合やりましょうよ!」「どこを目指しているの笑?」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 来年に向けてはどうですか。また引退した選手がメディアにかかわってくれば、ライバルが増えてくる?

中村 いやいや、ライバルじゃないですよ(笑)。みんな考え方は違うし、言える内容もまた違いますから。むしろ、そういう経験を持った人たちが各々の立場で話したり、指導する機会が増えることは日本サッカーにとっていいことだと思います。

 もちろん、それぞれの分野で成長はしないといけません。そのインプットしたものをサッカーのさまざまな楽しみ方に変換し、視聴者や読者の方にアウトプットして、より多くの方たちにいろいろな見方があることを知ってもらうという意味では、仲間が多いことに越したことはありませんから。

佐藤 (大久保)嘉人(セレッソ大阪)はどうするんですかね?

中村 あいつは......テレビ方面でやりたいことが多そうだな(笑)。アベちゃん(阿部勇樹/浦和レッズ)は指導のほうにいくのかな。

佐藤 現場、やりたいらしいですね。

---- 逆に岩政大樹さん(2022年より鹿島アントラーズのトップチームコーチに就任)のように、メディアに携わっていた方が、現場に行くケースもありますね。

佐藤 楽しみですよね。現場でどういうふうにやっていくのか。

中村 同世代がJのコーチになる時代ですからね。サッカー界の流れの速さを感じます。番組をご一緒させていただいていた名波(浩/松本山雅FC監督)さんが、突然、監督になる世界でもありますし。そういう意味では、僕らもこの先どうなっているかは、当の本人たちもわかっていません。

 ただ、日本サッカーを盛り上げたいという気持ちはみんな同じだと思いますし、みんなそれぞれの立場で発展させて行けたらいいなと思います。

(第9回につづく)

【profile】
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都小平市出身。久留米高校から中央大学に進学し、2003年にテスト生として参加していた川崎フロンターレに入団。2020年に現役を引退するまで移籍することなく18年間チームひと筋でプレーし、川崎に3度のJ1優勝(2017年、2018年、2020年)をもたらすなど黄金時代を築く。2016年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞。日本代表・通算68試合6得点。ポジション=MF。身長175cm、体重65kg。

佐藤寿人(さとう・ひさと)
1982年3月12日生まれ、埼玉県春日部市出身。兄・勇人とそろってジェフユナイテッド市原(現・千葉)ジュニアユースに入団し、ユースを経て2000年にトップ昇格。その後、セレッソ大阪→ベガルタ仙台でプレーし、2005年から12年間サンフレッチェ広島に在籍。2012年にはJリーグMVPに輝く。2017年に名古屋グランパス、2019年に古巣のジェフ千葉に移籍し、2020年に現役を引退。Jリーグ通算220得点は歴代1位。日本代表・通算31試合4得点。ポジション=FW。身長170cm、体重71kg。

泣き崩れた中村憲剛の姿を忘れない。2017年の川崎は本当に勝負強かった

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