中村憲剛&佐藤寿人、第2のルーキーイヤーはいかが? 「試合やりましょうよ!」「どこを目指しているの笑?」 (3ページ目)
でも、その大変さを上回る充実感と楽しさがあったことも同時に言いたいです。本当に楽しかったです。いろんなことを経験するなかで、自分が引退した時にこういう1年になっていたらいいな、という1年は過ごせたかなと思います。知らない世界に飛び込んでいろんなことを学んで、幅が広がったことは間違いありません。
---- この連載の第1回目に、いろんな経験をしながら、やりたいことを決めていきたいと話していましたが、1年が経過して見えてきた方向性はありますか。
中村 寿人は来年、何するの?
佐藤 今年と一緒ですよ。ただ、A級ライセンスは取りに行く予定です。
中村 じゃあ、こっちが順調に進めば同期になる可能性もあるね。
佐藤 ありますね。あとは、これはまだ言えないですけど、広島でひとつ考えていることがあります。
中村 そうなんだ。でも思うのは、この形態での生活は、ライセンスの獲得状況次第でいろいろ変わってくるのではないかということ。
佐藤 そうですね。
---- 指導者がひとつの目標であると思いますが、その道に向けては一歩進めた感覚はありますか。
佐藤 そうですね。とにかく勉強の1年でした。いろんなことをするなかで、自分ですべてを管理する楽しさと難しさを感じた1年でもありました。本当にサッカー選手では味わえなかったいろいろな経験ができたので、来年はそこからさらに進んでいくための1年にしていきたいですね。
中村 なにをやるのも初めてでしたからね。出会いもそう。基本的にはどこにうかがうにも「初めまして」でしたから。それは今までの人生でほとんど経験してこなかったことですし、とても新鮮でした。だから、実はホームというか、レギュラーと言える場所が多くないなかで、ここ(日本サッカー向上委員会)は数少ないホームでしたね。
佐藤 そうですよね。別に襟を正していないわけではないですよ(笑)。
中村 リラックスして話せる空間だったのでね。その分、編集が大変だったと思いますけど(笑)。
佐藤 本音が出ますからね(笑)。
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