J1後半戦、気になる選手は誰?中村憲剛と佐藤寿人にイチオシを聞いた

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

中村憲剛×佐藤寿人
第4回「日本サッカー向上委員会」@後編

 1980年生まれの中村憲剛と、1982年生まれの佐藤寿人。2020年シーズンかぎりでユニフォームを脱いだふたりのレジェンドは、現役時代から仲がいい。気の置けない関係だから、彼らが交わすトークは本音ばかりだ。ならば、ふたりに日本サッカーについて語り合ってもらえれば、もっといい未来が見えてくるのではないか。飾らない言葉が飛び交う「日本サッカー向上委員会」、第4回はいよいよ再開するJ1リーグの後半戦の見どころについて語ってもらった。

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サガン鳥栖で背番号10を背負う24歳の樋口雄太サガン鳥栖で背番号10を背負う24歳の樋口雄太この記事に関連する写真を見る---- 個人に目を向けると、面白い選手の"発見"はありましたか?

中村 浦和(レッズ)の小泉佳穂ですね。身体はあまり大きくないし、足もそこまで速いわけではないけど、インテリジェンスと技術でのし上がってきた選手だと思います。

 去年はJ2のFC琉球で活躍して、J1ではどうかという疑問符もあったと思いますが、それこそさっき言ったロドリゲス監督の「プレーモデル」にマッチしているので、ロドリゲス監督に自分のよさを引き出してもらえているんじゃないですかね。本人も楽しくやれていると思います。

 見ていて自信がどんどんついているなと感じるし、目に見えて成長していますよね。江坂(任/前・柏レイソル)が入ってきてどうなるかというのはあるけど、ロドリゲス監督も共存できると言っているので、期待したいです。小泉以外だと、(サガン)鳥栖の樋口雄太も気になる選手です。

佐藤 いいですね、樋口。このまえ見たターンは、本当にうまかった。

中村 樋口も両足でプレーできるし、プレービジョンもしっかりしている。アカデミー上がりなので、フィット感もある。小泉と同じで、チーム戦術と自分の個性が合っていると感じます。

 自信を持ってやれているし、守備のハードワークもできる。これは小泉もそうなんですけど、相手を見てプレーできる選手は、個人的に好みですね。

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