「まさかウズベキスタンで塩サバが」。川崎フロンターレの選手たちがACLのホテル生活を現地報告 (4ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by (C)KAWASAKI FRONTALE

 そのお餅はスポンサーである『アイリスオーヤマ』が提供してくれたものだ。それだけではなく、『永谷園』からはふりかけやお茶漬け、『マルコメ』からは味噌汁など、数多くの商品を提供してもらい、選手たちと一緒にウズベキスタンへと運んできた。

「とくに味噌汁は、日本の生活では、当たり前のように食べているものじゃないですか。一方で海外に来れば、当たり前じゃなくなるもの。それがウズベキスタンでも、普段と変わらず食べられるだけで、僕らのストレスは軽減される。スポンサーの方々が、僕らが少しでも変わらない日常を送れるようにと、協力してくれ、配慮してくれているということは、食事の席だけでも感じられます」

 日に日にストレスは溜まっていくものの、食の充実が選手たちの胃袋を満たし、心を癒やしている。ちなみにだが、「現地で買えるものは現地で、と思っていた」と清水は語る。

「事前に韓国食材は買えると聞いていたので、キムチや韓国のりはこっちで購入しました。我々は買いに行くことができないので、コーディネーターの方にお願いして購入してきてもらっています。(チョン・)ソンリョンも美味しいと言って食べています」

 第1節の大邱(テグ)FC戦で、チョン・ソンリョンがPKストップを含めた大活躍を見せたのも、そうしたチームの対応が起因していたのかもしれない。

 今回のウズベキスタン遠征に向けて協賛してくれたのは食品だけではない。『Anker』からは選手たちが部屋や移動時にくつろげるようにと、ヘッドホンや充電器が提供された。また、『BARTH』からは入浴剤、『BULK HOMME』からはスキンケア製品などが提供されている。これらすべてが選手たちの生活を大いに助けているのだ。再び長谷川が言う。

「練習場でもスタジアムでもシャワーが浴びられないので、部屋のお風呂にお湯を溜めて入る時間が大事なんですよね。そういう時に提供してもらった入浴剤を入れて、自分の好きな温度でゆっくりする。いろいろとストレスはありますけど、その時間は好きなひと時ですね。スキンケアにしても、こっちはめちゃめちゃ乾燥していて陽射しもかなり強いので、大事だったりします。

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