中村憲剛と小林悠、「兄と弟」の11年。話さずとも感覚を共有できる関係 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「僕がゴールを決めたあとに、憲剛さんが寄ってきて、頭をバシバシ叩かれるのが好きだったんですよね」

 兄と弟、出し手と受け手。11年の月日をかけて紡がれてきた阿吽の呼吸がある。

 中村の等々力での最終のリーグ戦となった、12月16日のJ1第33節浦和戦。61分に、これまでの絆を物語るかのように、中村のノールックパスから小林がゴールを決めてみせた。

 だから、やっぱり最後も――そんな場面を想像してしまうのは、自分だけではないはずだ。

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