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「ぬるぬるドリブル」は必見。
川崎のルーキー三笘薫にDFもお手上げ (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 疲労が増してくる後半からこの手のドリブラーが出てきたら、相手にとっては厄介なことこのうえない。自ら得点を奪うだけでなく、単騎突破で膠着状態を打破し、流れを引き寄せていく。今季の川崎の得点が後半に多いことも、このルーキーの存在と無関係ではないはずだ。

 三笘だけでなく、順天堂大から加入した旗手怜央もここまで5得点と十分な結果を残し、主力のひとりとなっている。この大卒ルーキーコンビが今季の川崎の底上げを実現しているのである。

「自分がいいパフォーマンスを出せなければ、次の試合のメンバー外になることもあり得る。それくらいいい選手が揃っている。チーム内の争いで言えば、僕がここまで所属してきたなかで一番レベルが高いかなと思います」

 在籍18年目を迎えた重鎮の中村が「歴代最高」という競争力。それこそが、Jリーグ史上最強とも言われる強さの源だ。

 24試合で21勝。勝ち点65を叩き出すまさにアンストッパブルなチームが、このまま連勝街道を突っ走ったとしても不思議はないだろう。それほどの強さが、今の川崎には備わっている。

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