2020.02.28

レイソルに再びただならぬ気配。
2度目の奇跡をもたらすキーマンは?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 Jリーグの歴史において、2011年は特筆すべき偉業が成し遂げられたシーズンとして記録されている。

 その年、J2からJ1へ昇格したばかりの柏レイソルは、開幕3連勝でスタートダッシュに成功すると、その後も首位を快走。何度か順位を下げることはあっても、シーズンを通して5位以下に落ちることはなく、最後は連覇を狙う名古屋グランパスを振り切り、堂々と先頭でゴールテープを切った。

 それは、1部リーグ昇格1年目にしての優勝という、世界的に見てもほとんど前例のない快挙だった。

 あれから9年。柏が再び、ただならぬ気配を漂わせている。

 一昨季、J1でまさかの17位に終わり、3度目のJ2降格を味わった柏。しかし、2011年当時にチームを率いていたネルシーニョ監督を再び迎えると、生気を取り戻した柏は昨季、J2優勝で1年でのJ1復帰を遂げた。

 そして、J1昇格1年目の今季も、ルヴァンカップ第1節(1-0ガンバ大阪)と、J1第1節(4-2コンサドーレ札幌)で、早くも"開幕2連勝"。各メディアの順位予想では、柏を今季のダークホースとして推す声も少なくないなか、9年前を想起させる好スタートを切っているのである。

 昇格1年目にもかかわらず、今季の柏がこれほど高い評価を受ける(と同時に、それに応える結果を出している)理由は、どこにあるのだろうか。