イニエスタは「ピッチの創造主」。
同僚はあらためてすごさを思い知る
2月12日、神戸。2020年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦で、ヴィッセル神戸はマレーシア王者のジョホール・ダルル・タクジムをホームに迎えて、5-1と快勝を収めている。小川慶治朗がハットトリックを達成し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。"アジアデビュー"で、総合力の差を示したと言えるだろう。
「アジアを制覇し、クラブワールドカップへ」
それを悲願とするチームは、幸先のいいスタートを切った。
なかでも別世界のプレーを見せる男がいた。ACL初戦で次々とチャンスを作っていったアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)「アンドレス(・イニエスタ)は、違う次元のプレーを見せていた」
ジョホールを率いたベンハミン・モラ監督はそう言って名前を挙げ、白旗を上げた。
「我々はアンドレスを止めることはできなかった。1点目のアシストなど、まさにファーストクラス。スーパーな監督でも、どうにもならないのではないか。自分たちも、この試合のためにトレーニングを乗り越えてきた。改善が見られたと、ポジティブに戦ったのだが......」
敵将を"降参"させたアンドレス・イニエスタは、神戸を世界に導くことができるのか。
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