コンサドーレの小さな巨人、
チャナティップが思うタイと日本の相違点 (3ページ目)
途中加入の1年目に新天地に適応し、フルシーズンプレーした2年目にリーグベストイレブンに輝いた選手の言葉だけに、説得力がある。ではチャナティップ自身は、今後のキャリアをどんな風に思い描いているのだろうか。「実力と同じくらい大事なのは、チームメイトや監督の信頼を得ること」(チャナティップ) photo by SportsPressJP/アフロ「チャンスがあれば、いずれはヨーロッパでプレーしたい。さっきも話したように、僕はあまりサッカーを観ないので、とくに好きなリーグもない。だから、国はどこでもいいんだ。ただ自分はタイと日本でしか通用していないので、いきなりイングランドやスペイン、ドイツのような主要リーグで活躍できるかはわからない。それを考えると、少しずつステップアップしていくほうが賢明だろうね。今のところ、どこからもオファーはないよ。だからもっと注目してもらうためにも、ここでしっかり活躍したいんだ」
通訳の方が話し終えるまで、こちらをじっと見ていたチャナティップは、インタビューの終わりが告げられると、両手を合わせて頭を下げた。タイ出身のコンサドーレの小さな巨人はまた、いつもと同じサイクルの生活に戻り、パフォーマンスの向上に務めるのだろう。
チャナティップ・ソングラシン
Chanathip Songkrasin/1993年10月5日生まれ、タイ・ナコーンパトム県出身。北海道コンサドーレ札幌所属のMF。2012年にテロ・サーサナでプロデビュー。同年にタイ代表でもデビューを果たし、AFFスズキカップ(東南アジア選手権)で大活躍。2014年と16年大会ではMVPを獲得している。2017年7月に日本へ。テロ・サーサナ(現ポリス・テロ)→ムアントン・ユナイテッド
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