「永井、J2をなめてんのか?」と
思われても初采配に迷いはなかった (4ページ目)
自分の活躍に何よりも充実感を覚えた20代。30代、40代と現役を長く続けるうち、まわりを生かし勝利に貢献する喜びを知った。
指導者になったいまは「サッカーはチームスポーツ」ということをより実感するようになった。それをリアルに教えてくれたのがユースの教え子たちだった。
「ユースでもトップチームでも、自分が志向するサッカーは同じ。質の追求も変わらない。教え子が活躍して勝利に貢献してくれたことは、ユースで取り組んできたことの証明にもなった。クラブユースに行く選手たちに対しても、何よりの激励になったと思う」(永井)
今シーズン、J1昇格争い圏内(6位以内)に入ることはかなり厳しい状況だが、若いヒーローが次々と誕生するなどこれまでとは違う「驚き」がいまのヴェルディにはある。
今シーズンも終盤に入った。永井ヴェルディは限られた時間、試合の中で、いったいどんな「驚き」を見せるだろうか。
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