2019.07.15

スペインの名門で羽ばたく清水和也は
日本フットサルのスターになる

  • 河合 拓●取材・文 text by Kawai Taku
  • photo by Kawai Taku

エルポソ・ムルシア/清水和也インタビュー 後編

 サッカーの日本代表では18歳のMF久保建英が存在感を示し、NBAのウィザーズに入団した21歳の八村塁は、デビュー戦でアリウープを決めるなどの大活躍を見せた。若手スポーツ選手の活躍は心が躍るものだ。そして、フットサル界にも世界のトップクラブで活躍する22歳がいる。

世界最高峰のスペインリーグの超名門、エルポソ・ムルシアでプレーする清水 スペインのフットサルリーグであるリーガ・ナシオナル・デ・フットボール・サラ(LNFS)のエルポソ・ムルシアに所属する日本代表、清水和也だ。エルポソ・ムルシアはサッカーでいえばアトレティコ・マドリードにたとえられる超名門である。

 2018-19シーズンから監督を務めるのは、2016年のフットサルW杯コロンビア大会で、アルゼンチン代表を初優勝に導いたアルゼンチン人のディエゴ・ジュストッシ監督。この点でも、ディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレティコに似ている。惜しくもプレーオフ決勝でバルセロナ・ラッサに敗れたものの、新指揮官の就任1年目は2位という結果でシーズンを終えた。

 この名門クラブでプレーするまでに、清水はどのような歩みをたどってきたのか。

 スペインやブラジルでは、子どもはフットサルをプレーし、徐々にピッチの広いサッカーへ転向していくことが多い。しかし、日本ではサッカーから入る子どものほうが多いのが現状だろう。清水も小学4年生のころに、2歳年上の兄・誠也がクラブチームに入ったのをきっかけに、一緒にサッカーチームに入った。

「中学に進学してからは、学校のサッカー部とフットサルのクラブチームで並行してプレーするようになりました。自分たちの代になると、サッカー部の活動が主になり、フットサルをする機会は減りました。ただ夏に最後の大会が終わり、受験シーズンに入った時、同級生たちと息抜きでフットサルをやり、その楽しさにハマってしまったんです」