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スペインの名門で羽ばたく清水和也は
日本フットサルのスターになる (2ページ目)

  • 河合 拓●取材・文 text by Kawai Taku
  • photo by Kawai Taku

 そして、その年に東京都ユース(U-15)フットサルリーグが発足。清水らは東京都選抜に選ばれ、名古屋遠征で名古屋オーシャンズと試合も行なった。そして、小学校時代から仲の良かった友人らと大会に出る過程で「高校でもフットサルをやろう」という話になり、都内のクラブチーム「フットボウズ」に加入することとなった。フットボウズでフットサルの基礎を学んだ清水は、高校1年の時にFリーグの「フウガドールすみだ」の下部組織である「フウガドールすみだバッファローズ」と練習試合を行ない、その時に須賀雄大監督と初めて言葉を交わした。

「その後、兄がフウガドールすみだバッファローズのセレクションに合格して、入団したんですが、クラブは負傷者が多く出て紅白戦をするにも人数が足りなくなっていたらしいんです。そんな時に須賀監督が『弟を呼んで来よう』と兄に提案したことから、高校2年生のときにフウガドールすみだバッファローズの練習に参加するようになりました」

 高校3年時の2014-15シーズンには、フウガドールすみだのトップチームに登録されFリーグデビューを果たす。11月に行なわれた名古屋オーシャンズ戦ではハットトリックを達成するなど、才能の片りんを見せた。その後、2015-16シーズンにはすみだの中心選手となり、日本代表候補にも選出される。さらにAFCU-20フットサル選手権に向けて、U-18フットサル日本代表が発足すると、清水はチームのキャプテンに選ばれた。

 2016-17シーズンには、29試合に出場して22得点を挙げ、すみだのエースへと成長。また、U-20日本代表のキャプテンとして出場したAFCU-20フットサル選手権タイ2017では、ベスト8で敗退するも5試合で6得点を挙げた。この活躍に関心を持ったのが、エルポソだった。エルポソはBチームでの育成を提案したが、トップチームでのプレーを望んだ清水は、一度オファーを断っている。

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