J1優勝争い&残留争い展望。カギは主力移籍の影響を最小限にすること (3ページ目)
シーズン途中での監督交代を味わった清水エスパルスは、シーズン序盤は不整脈のために欠いたFWドウグラスが復帰すると、7戦で8連発と完全復活で、いい流れをつかみかけている。昨季もドウグラスの攻撃力に牽引されたチームだけに、後半戦は彼の活躍次第と言える。
やや苦しい展開になりそうなのが、湘南ベルマーレとサガン鳥栖だろう。湘南はチームを率いて8年目になる曺貴裁(チョウ・キジェ)監督が、苦しいなかで力をどう絞り出すのか、その手腕に注目している。
鳥栖は監督交代をしてチームの調子も上がってきているなか、フェルナンド・トーレスが引退を発表した。これがどう影響するのか。引退発表後の清水戦ではトーレスの2ゴールなどで勝利した。だが、監督交代と同じで一定期間はカンフル剤のような効果は発揮するだろう。シーズンはトーレスの引退試合8月23日の後も続く。そこをどう戦い抜けるかだろう。
ジュビロ磐田は名波浩監督が辞任して、鈴木秀人新監督へと指揮官が変わった。監督交代という劇薬を使ったことが選手たちの刺激になっていい方向に進むことを期待している。戦力は揃っているチームだけに、大きく変貌する可能性はある。ただ、監督交代のカンフル剤の効果が出る期間は短い。その間に立て直せないと、降格が現実味を帯びてくるだろう。
どのクラブが上昇気流に乗っていくことができるのか、注目したい。
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