森﨑和幸が森保監督から学んだこと。
「大事なのは結果よりもプロセス」 (3ページ目)
そうした当たり前のことができていないと、プラスアルファは出せないですよね。ヨンソンのトレーニングはシンプルなものも多く、プロにしたら当たり前だと思うようなところもあったかもしれませんが、その基本ができていないからこそ、取り組んでいたんだろうなと思います。きっとそれが、今になって活きている選手もたくさんいると思うんですよね。
―― そして、自身にとってキャリア最後の指揮官となったのが、今シーズンから指揮を執った城福浩監督でした。
森﨑 僕は城福さんが最後の監督でよかったなって思っているんです。今シーズン開幕前に体調不良になり、キャンプに同行しないと決めたときも、城福さんは連絡をくれたんです。
他にも実は、試合のたびに、勝っても負けてもメールを送ってきてくれたんです。復帰した後、「勝手にメールを送りつけてしまって申し訳なかった」と謝られたのですが、うれしかった。僕は孤独を感じてもいたし、忘れられていないというか、自分もチームの一員なんだと思うことができた。
それこそ、メールは試合が終わって1時間で届くときもありました。その時々で、チームとして積み上げていること、課題になっている部分を書いてきてくれていた。体調が悪くて試合を見られない時もありましたけど、そのメールのおかげで、チームがどういう過程を踏んでいるのかをイメージすることができたんです。
―― だからこそ、キャリア最後の監督でよかったと思えたんですね。そして、先に現役を引退して、今はアンバサダーとして活躍している双子の弟・森﨑浩司の存在はどんなものだったのでしょうか?
森﨑 もちろん、兄弟ではあるのですが、親友でもありました。でも一番は、お互いにそう感じているでしょうけど、ずっとライバル関係だったと思います。そこが一番ですかね。
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