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リージョが語る神戸革命の内実。
「日本人はもっとレベルアップできる」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 たとえどんな成績で終わっても、リージョが引く手あまたであり続ける理由はそこにあるのだろう。選手が充実感を感じている。それがフットボールの幸せを生み出すのだ。

「たとえば、なお(藤田直之)はボランチなのに、いつもボールを取ろうと、すべてに食いついていた。しかし今はポジションを守るようになって、落ち着いてプレーできている。見違えるほど、ポジションの意識が高まった。日本の選手はまだまだレベルアップしていけるはずだ」

 リージョは言葉に熱を込めた。

「今はヴィッセルの日本人選手たちが、思った以上の成長を示している。来季に向けて、よりよい選手を取る、というのも悪くないが、それはゼロからのスタートになる。今は選手が確実に変わりつつあって......残念なのはリーグが終わってしまうことだ。もう少し長く続いていたら、さらに成長が進んでいたはずだ」

 そう言って、リージョは笑みを洩らした。それは、手応えと呼んでいいのだろう。最終節は12月1日、ベガルタ仙台とのホーム戦。ヴィッセル神戸は革命の途上だ。



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