鹿島から獲得話があった当時、昌子源は「ダブル浩二」を知らなかった (2ページ目)
ベンチで立っていた大岩剛監督は、静かにその修正を見ていた。選手たちの自主性を信じていたのだろう。
「今日はアグレッシブにやろうという話をしていたが、それを小笠原、曽ヶ端(準)、遠藤(康)、永木がプレーで表現してくれた。若手を引っ張ってくれる存在。今日だけを見ても非常に頼りになる。頼りになるという表現は失礼だが、非常に評価している。彼らの経験を若手が吸収していることが、成長できている要因、自信を持てている要因だと思う」
試合後の会見でそう目を細めている。それを裏づけるのが永木の言葉だった。
今季は主戦場のボランチだけでなく、左MFなど複数のポジションで起用されている。この日の終盤は右サイドバックを務めた。
「自分が任されたポジションでやるべきことをやるだけです。自分の持ち味を出しながらも、試合の流れ、チームの状況を考える。そういうところは(湘南ベルマ-レから)鹿島へ来てすごく勉強になっています。そういうふうに考えてプレーしているのが鹿島の選手なので。ずっとそういうことを考えながらやっている満男さんやソガ(曽ヶ端)さんが、それを伝えてくれる。そういうものを継承して、自分たちもやっているし、自分たちのプレーを見て、また若い選手がやってくれればなと思います」
この日も10月31日のセレッソ大阪戦に続き、若手を中心に普段リーグ戦での先発起用が少ない選手たちがピッチに立った。1-0で勝利したセレッソ戦の勢いを力にし、11月3日ACL決勝戦ファーストレグ、対ペルセポリスFC戦では2-0と完勝した。柏戦での勝利もまた、11月11日敵地(イランの首都テヘラン)でのセカンドレグへ向けた大きなエネルギーになるだろう。
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