2018.11.11

ブレない川崎が連覇。黄金時代
到来のために必要な次の一手は?

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya photo by KYODO

 川崎フロンターレは優勝するにふさわしいチームだった。

 勝てば優勝。引き分け以下でも、2位・サンフレッチェ広島の結果次第で優勝が決まるセレッソ大阪戦。川崎にとってC大阪は昨季のルヴァンカップ決勝で敗れ、今季17節でも1-2と逆転負けを喫している、苦手な相手だった。

 試合は開始早々から川崎が押し込み、C大阪が守る展開となった。前半37分、川崎の登里享平が股関節を痛め、知念慶と交代するアクシデントはあったが、試合が動いたのは後半10分だった。C大阪は、田中亜土夢の左からのクロスを杉本健勇が決めて先制した。

 川崎は後半15分に家長昭博と阿部浩之のポジションを替え、31分には齋藤学と鈴木雄斗を投入して勝負をかける。だが、C大阪の集中力の高い堅い守備を崩せない。

セレッソ大阪戦でPKを決める家長昭博(川崎フロンターレ) 負けて優勝を決めたくない川崎は、試合終了間際の後半44分。知念がペナルティ・エリア内で粘り、ファウルを誘いPKを獲得。家長がこれを冷静に決めて追いつく。だが後半49分、途中出場の山村和也に中央からシュートを決められ、これで勝負がついた。

 広島がベガルタ仙台に敗れたため、川崎の連覇が決まったが、笑顔なき優勝はいまひとつ盛り上がりに欠けた。

 だが、今シーズンを振り返れば、ロシアW杯の中断期間以降の川崎の安定感と強さは図抜けていた。自慢の攻撃力に加え、リーグ最少失点は、優勝に相応しいチームだった。

 その強さはどこにあるのか、ボールをしっかりつなぐという自分たちのサッカーが確立されていて、まったくブレることがないのが最大の要因だろう。敗れたC大阪戦でも、センターバックのふたりが敵陣に入ってパスを回し、完全に押し込むシーンが何度もあった。