「トーレス・シフト」に変更の鳥栖。
新戦術はプラス要素だらけ (3ページ目)
論理的にいえば、トーレス加入はプラス要素しかないだろう。「熟練したゴールゲッターがいない」。それが今シーズン、鳥栖の不振の原因にもなっていたからだ。
鳥栖は現在18チーム中17位と、J2降格圏内に沈んでいる。トーレス入団で沸き返ってはいるものの、実はデリケートなチーム状況ともいえる。インパクトが大きく、大幅な戦術変更も余儀なくされるだけに、博打的な部分もある。
しかし、リスクを補ってあまりある期待感があるのも間違いない。
「これほどのレベルの選手がJリーグに来ることはなかなかないですから」
鳥栖の選手たちがそう口を揃えるように、この機会にチーム力をアップさせるしかないだろう。
「トーレスは、経験もパーソナリティもある選手。チームも彼を必要としている。これから数日間のトレーニングで、コンディションを見ながら、(7月22日のベガルタ仙台戦に向けて)どう使うかを決めたい」
フィッカデンティ監督はそう話し、次節のメンバー18人に入れることだけは明言している。
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