FC東京で、長谷川健太スタイルが見えた。
守りの圧力で今季J初勝利 (3ページ目)
FC東京は結局、追加点を奪うことはできなかったものの、後半は相手に1本もシュートも打たせずに勝利した。
「交代で出場した選手たちも前線から相手にプレッシャーをかけ、パワープレーのときにいいボールを蹴らせていない」(FC東京・長谷川監督)
FC東京は最後まで堅い守備を保つことで、プレー全体を旋回させていた。派手さはないし、革新的でもない。しかし、サッカーの質は上がっていたし、何よりも勝利への執念が見えた。
実は湘南戦、今季リーグ戦初先発となった選手が4人もいた。橋本、富樫、小川、岡崎慎。彼らは今シーズン初勝利、初完封となったルヴァンカップ、アルビレックス新潟戦(3月14日)のスタメンだった。FC東京は堅く守って勝利したチームを基盤に、湘南戦を制したのだ。
「守備に関しては相手を研究し、とにかく念入りに......」
選手たちがそう明かすように、長谷川FC東京のチームデザインは輪郭が見えつつある。勝利するために攻守で戦える選手を用い、チームとしてアップデートしていく――。ガンバ大阪であらゆるタイトルを手にした常勝監督ならではだろう。
1-0の堅実な勝利は、今シーズン、FC東京にとってひとつの転機になるかもしれない。
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