降格圏でもがく大宮。奇跡を起こせるのは新エース・江坂任しかいない (2ページ目)
清水戦は4-1-4-1ではなく、4-2-3-1(4-2-4にも近い)に変更。失点が続いていた守備を強化する形になった。守りが安定したことで、攻撃も潤滑に機能していた。
18分には、カウエのくさびの縦パスを前線で横谷繁が受け、ターンしてスルーパス。エリア内に走り込んだ江坂がこれを受け、シュートにいくところ、ディフェンダーと交錯した。PKに映ったが、笛は鳴らなかった。
「序盤から引っかけられてカウンターを食らうなど、ボランチが研究され、思ったよりもプレッシャーを受けていた」(清水・小林伸二監督)
引き分けを狙ったような戦い方をする清水に対し、大宮は優位に立った。
「システムとしては、今までの中では、個人的にはしっくりきました。ただ、ポゼッションからシュートの部分で足りなかった。コンビネーションなのか、個人の質なのか、点が入らない」(大宮・横谷)
大宮は攻めながらも、仕留められない。そして後半開始からの15分は流れを失う。慎重になりすぎたのか、清水に完全に押し込まれた。
その流れを変えたのは、エースだった。
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