堀監督のエッセンスを見事にブレンド。
「守れる浦和レッズ」が誕生 (4ページ目)
この試合で2得点を挙げ、自身のキャリアハイでもあるリーグ戦15得点目を記録した興梠も「守備に関しても、そこまで崩れることなくできていた。守備は前から始まると思うので、(コースを)限定することはもちろん、そこで取り切るということもやっていきたい」と語った。最終ラインを担う遠藤と、前線を務める興梠の言葉が示すように、今の浦和は、前から奪いに行けるところは前で、ブロックを形成して守るべきところでは後ろでと、切り替えながら対応する守備ができつつある。
そこにはマウリシオの加入も大きい。ゴール前で相手の攻撃を食い止めるだけでなく、その冷静な判断力は後半に浦和が見せたカウンターの起点にもなっていた。MF柏木陽介がその効果について説明してくれた。
「マウリシオが入ったことで、すごくボールが落ち着く。真ん中にもパスを入れられるので、ボールを動かすことができる。それでいて守備でもガツンといってくれるので、そこは大きいかな」
選手たちのポテンシャルはもともと高い。守備が安定すれば、その相乗効果は攻撃にも現れる。
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