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堀監督のエッセンスを見事にブレンド。
「守れる浦和レッズ」が誕生 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by AFLO

 前半17分に決まった先制点も、前半30分に奪った追加点も、ペトロヴィッチ前監督が築いてきた阿吽(あうん)の呼吸であり、抜群のコンビネーションから生まれたものだ。2得点ともに興梠、FW李忠成、武藤のいわゆる「KLM」と言われる3人が絡み、中央から相手を崩すことに成功した。そのいずれの攻撃でもフィニッシュした興梠が語る。

「中央でのコンビネーションというのをなかなか出せない試合が続いていたので、試合前にもそろそろ入れようという話は3人でしていた。この3人が一番長くやっているし、わかり合えているというのもあったので、今日は失敗してもいいからチャレンジしてみようと言っていた」

 そのベースには、やはり安定した守備がある。興梠がそれを裏づけるように言葉を吐いた。

「今は守備がいいので、そこはすごい頼りにしている」

 連戦が続く浦和は、8月23日に川崎フロンターレとAFCチャンピオンズリーグ準々決勝・第1戦を戦う。前回リーグ戦で対戦した際には、ペトロヴィッチ前監督が急造の4バックを試したこともあって1-4と完敗したが、守備が自信を取り戻してきた今回は異なる展開が期待できそうだ。

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