森重、高萩...日本代表に最多選出。
ハリルのサッカーを体現するFC東京 (4ページ目)
しかし、ハリルホジッチが大島よりも高萩に魅力を感じるのは自明の理だろう。なぜなら、指揮官は「プレーの渦を作る」というボールありきのアクションサッカーを重視していない。中盤はバランスをとって安定してさえいれば、「守備のリズムが攻撃を好転させる」という考え方なのだ。
川崎はそんなFC東京の術中にはまってしまった
「ボールを持たされてしまいました。(後半は)個々の守備が強く、入っていけなかった」(川崎、鬼木達監督)
そして、消耗戦の決着をつけたのは、東京の決定力である。残り15分の3得点で川崎を沈めているが、大久保、ピーター・ウタカという2人のストライカーの存在は際立っていた。
「蹴らずに俺にパスを入れろ!」
大久保はそう強く求めるが、結局、彼が冷静に貪欲にボールをゴールに運んだことが、勝利につながった。
4 / 5