森重、高萩...日本代表に最多選出。
ハリルのサッカーを体現するFC東京 (2ページ目)
一方、FC東京はしぶとく守り続けながら、ショートカウンターで相手を脅かすことで、じわじわと戦いの流れを引き入れていった。高さ、体格にも恵まれた高萩がバックラインとの距離感を視野に入れ、リスク管理を徹底。そして走力のある永井を、単純に前のスペースへ走らせる。
<消耗戦>
端的に言えば、それがFC東京の戦いだろうか。攻められても耐え抜く。相手の隙が出るまでの根比べだ。
「相手がボールを握っていようといまいと、90分間、ゲームをコントロールしたのは我々だった。まずは勝つために、相手とバトルすることを求めました。決定機は作られましたが、そこを凌いで自分たちのペースに」
FC東京の篠田善之監督は、会見場の隅まで響き渡る声で語った。
そのリアクション戦術(自分たちのボールありきではない。守備を出発点に)は、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチが体現しようとしているスタイルに近いだろう。
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