鹿島・石井正忠監督が明かす、
クラブW杯「準優勝」の舞台裏 (2ページ目)
――ファーストステージ優勝。セカンドステージは一転して低迷(11位)。世間の声は耳に入ったと思います。
「ファーストステージで優勝して、チャンピオンシップへの出場権を得ました。セカンドステージの成績がどうであろうと、勝ち点がどうであろうと、チャンピオンシップの勝者が、Jリーグのチャンピオンになるというレギュレーションですから、それに従っていけばいいのだと」
――セカンドステージは、選手をたくさん起用していました。
「それは常に意識していて、可能性を広げようと、複数のポジションをこなすことができるような練習をしてました」
――それはファーストステージ優勝という貯金があったから?
「そのような予定を立て、計画通りうまく進むと期待していたんですが、実際には途中でチームに一体感がなくなってしまい、立て直しにずいぶん時間を要しました。でも、それが、最後の最後に生きたと思います」
――石井監督の監督観についてですが、監督というイメージはどこから来ていますか。
「おこがましいですけど、オズワルド・オリベイラ。選手のモチベーションの高め方がうまく、スタッフにもやりがいを感じさせていた監督です。僕が現役時代の時は、ジョアン・カルロス。日本人選手とブラジル人選手とを区別なくフラットな目で見てくれる監督でした。
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