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J1に帰還する「2人のレジェンド」。
札幌・小野伸二と稲本潤一の今 (2ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • 青木一平●撮影 photo by Aoki Ippei

 また、ふたりは日の丸を背負って世界一まであと一歩に迫った経験も併せ持つ。1999年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)準優勝は、日本代表の全カテゴリーを通じた最高の金字塔だ──決勝で負けたスペインには、バルセロナとスペイン代表の最重要選手に成長していくシャビがいた。その後、ふたりは長らくA代表でも活躍し、特に稲本は2002年の日韓W杯で日本全土を熱狂させる立役者となった。

 日本サッカー界の「黄金世代」の中核を担ってきた小野と稲本は、1月下旬、コンサドーレ札幌の沖縄キャンプに参加した。両者ともケガの影響で、全体練習とは別メニューでの調整だ。

 しつこい股関節の問題を抱える小野は、「まだ痛いので、(全体練習は)やらないです」と、患部周辺の筋肉強化やストレッチに時間を費やしている。だが、そこに沈んだ空気はない。「いつも笑顔でいる」とチームメイトが口を揃え、「太陽」にもたとえられる男は、ブラジル人のフィジオセラピストや、共に別メニュー調整を続ける選手たちと冗談や笑いを絶やさずに自らのやるべきことを進めていた。

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