ジュビロ名波監督が語る理想の攻撃「パス600本、ゴールまで16秒」 (6ページ目)

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • photo by Yohei Osada/AFLO SPORT

――希望する戦力補強がどの程度実現するかが、来年の目標を達成するためのカギになりますか。

「もちろん、補強は不可欠です。とはいえ、(大事なのは)人なんだけど、人じゃない。新しい血を入れればいいかっていうと、そうじゃないと思います。うちはいい選手がいないからとか、うちはお金がないからとか、そういうことをよく言う人もいますが、自分はそういうことを言いたくない。既存の戦力でもできるところまでやりたいと思うし、今いる選手たちなら、もっとできると思っているので」

――既存の戦力で言えば、若手の成長も必要です。期待している選手はいますか。

「若手では、MF荒木大吾とFW小川航基かな。このふたりが、どれくらいリーグ戦に絡んでくるかが、ひとつのポイントですね。ただ、うちの場合は外国人選手もまだ若い(FWアダイウトン、GKカミンスキーはともに26歳)。彼らがベストイレブンに入ってくるような活躍をしてくれると、チームもだいぶいい方向にいくのではないかと思います」

――小川選手は、日本のアジアU-19選手権初優勝にも貢献しました。

「超高校級ストライカーと言われて入ってきて、そのプライドが邪魔しているわけではないし、そういうことを振りかざす選手でもないんだけれど、結局、U-19日本代表では点を取るけど、うちに帰ってきたら、紅白戦でさえシュートも打てない。ルヴァンカップでは、時間にして50分くらい出場したのかな、そこでもシュート0本でしたから。でも、夏以降だいぶよくなってきているし、本人は野心を持ってやっているので、もっともっとよくなると思っています」

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