ジュビロ磐田、話題の高卒ルーキー・小川航基は「本物」か
3年ぶりにJ1復帰を果たしたジュビロ磐田に、頼もしい新人ストライカーが加入した。今年度の全国高校サッカー選手権に出場した桐光学園(神奈川県)のエースで、2017年U-20W杯(韓国)出場を目指す世代別代表の主力FWでもある、小川航基(おがわ・こうき/18歳)だ。
高卒ルーキーながら、開幕先発を狙う小川航基 高校選手権を終えて、磐田が始動した1月15日から早速チームに合流した小川は、同27日からスタートした鹿児島キャンプにも参加。すると、いきなりその存在を広くアピールしたのだ。
現地で行なわれたプレシーズンマッチ『スカパー! ニューイヤーカップ(鹿児島ラウンド)』の第2戦だった。磐田は、今季からJ2の舞台で戦う清水エスパルスと対戦。その地元ライバルとの一戦で、小川は0-0で迎えた後半36分に途中出場すると、試合終了間際の後半44分、左サイドからのクロスに素早く反応して"プロ初ゴール"となる鮮やかな決勝弾を決めた。
「『ヒーローになろう!』と思ってピッチに立った。クロスに対して、いいタイミングで飛び込めた」
そう言って胸を張った小川。ピッチ上でのプレー同様、試合後のメディア対応でも、新人らしからぬ堂々とした振る舞いを見せた。
その頼もしい姿を見て、指揮官の名波浩監督も目を細め、早々に結果を出したルーキーを手放しで称えた。
「(小川は)相手の外国人DFにも怯(ひる)まなかった。(何か)やってくれる空気はあった」
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