2016.02.11

【育将・今西和男】小林伸二「ストライカー育成法の原点は『広島』にある」

  • 木村元彦●文 text by Kimura Yukihiko

『育将・今西和男』 連載第19回
門徒たちが語る師の教え 清水エスパルス監督 小林伸二(1)

今季J1復帰を目指す清水エスパルスの指揮を執る小林伸二監督 (c)S-PULSE

 小林伸二。昇格請負人である。そのキャリアにおいて、過去指揮を執ったJ2の大分トリニータ、モンテディオ山形、徳島ヴォルティスをすべてJ1にステップアップさせている。特筆すべきはそれらがみな、初昇格であるということ。すなわちクラブにとって経験のない未踏の頂に導いており、その価値は極めて高い。

 そして今、小林はオレンジ色のジャージ に身を包み、清水にいる。Jリーグ開幕時にオリジナル10として、華やかにスタートを切ったエスパルスはサッカーの町の誇りを掲げ、いくつものタイトルを奪取してきたが、2015年に年間リーグ順位17位に転落し、ついにJ2に降格してしまった。名門が陥ったこの窮地を救うためのオファーが切り札のところに届けられたのである。

 開口一番だった。 小林は「ポイチ(森保 一)、高木(琢也)と続いて、(連載が)久保(竜彦)や李(漢宰)と若い世代に向かったので、もう僕らには取材は来ないだろうなと思ってました」。【育将・今西和男】の連載を読んでくれていた。

「そうしたら、風間(八宏)、マツ(松田浩)と来ているから『年寄りが来たから、来るかな』と思いながら待っていました。ありがたいですよね。やっぱり今西さんから受けた薫陶は自分も大きかったですから」