9-0の大勝でACL本戦へ。変身したFC東京の強さは本物か
「とても強かった。選手は最初からのまれていました。暑い国から来たこともありましたが、自分たちのクオリティは彼らと互角に戦うまでいっていません。勉強になりました」
チョンブリFC(タイ)の指揮官は生気の抜けた声で言った。攻撃を受けるたび、寒空の下で一枚ずつ着物をはがされるような気分だっただろう。9-0という大敗では「降参」するしかない。
では、FC東京の大勝は本物だったのか?
チョンブリ戦でMVPに選ばれる活躍を見せた水沼宏太 2月9日、東京スタジアム。AFCチャンピオンズリーグの本戦出場をかけたACLプレーオフが行なわれ、FC東京がチョンブリを9-0と下し、勝ち上がりを決めている。
「アジア制覇」
それを公言する東京としては、好発進と言えるだろう。
昨季Jリーグ4位でプレーオフ出場権を得た東京は、マッシモ・フィッカデンティ監督からのバトンを城福浩監督が受け取った。サッカーのアプローチは大きく変化したと言える。
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