2016.02.06

J1復帰に光。清水エスパルス「きつい練習」で地獄のJ2に備える

  • 望月文夫●文・撮影 text&photo by Mochizuki Fumio

 昨秋の”悲劇”からおよそ3カ月半。2016年シーズン、クラブ史上初めてJ2で戦うこととなった清水エスパルスが、1年でのJ1復帰に向けて順調に準備を進めている。

 2月3日、今季初の実戦となった鹿児島でのプレシーズンマッチ『スカパー! ニューイヤーカップ(鹿児島ラウンド)』の鹿児島ユナイテッドFC(J3)戦では、5-1と大勝した。今季から指揮を執る小林伸二監督は、「勝ったからといって、すべてOKではない」としながらも、「勝ったことで、さらにチームを高めるために、次に必要なことを選手たちに要求できる。負ければ、それができなかったからよかった」と、チーム強化がスムーズにいっていることを強調した。

J1復帰に向けて、着々とチーム強化が進んでいる清水エスパルス 1年でJ1復帰を果たすため、昨季の時点でクラブが掲げた重要項目は3つあった。「強化費を削らない」「主力選手をチームに残す」「J1に復帰するという強い気持ちを持ち続けること」である。そしてクラブはこのオフ、ホームゲームでの入場料収入減が見込まれる中でも、強化に関する費用が下がらないように奔走。同時に、これまでチームを支えてきた主力選手たちの慰留に力を注いできた。

 その結果、主力選手はほぼ残留。強化費用についても、おおよそ昨季と同じくらいのレベルを維持することができた。

 そうしたクラブの努力に、選手たちも応えた。1月12日のチーム始動日には、ほんのひと握りのウエートオーバー選手を除いて、戦うためのコンディションを誰もがきっちり作ってきた。その日の練習場の雰囲気からは、選手、現場スタッフ、クラブが一丸となって「1年でJ1に復帰する」という強い姿勢が確かに感じられた。