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レッズに完敗。「勝負弱くなった」
ガンバに立ち直る術はあるのか (4ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 傷心のガンバにとって不幸中の幸いは、気持ちを切り替えるきっかけとなる戦い、「悪いところがほぼすべて出た」(遠藤)この日のレッズ戦の反省を生かせる戦いが、目の前に控えていることだろう。

 ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)の決勝進出をかけ、10月5日と9日に横浜F・マリノスとの準決勝を戦う。その先の決勝の舞台は、同じく埼玉スタジアムで、レッズも準決勝まで勝ち残っている。

 そこに向けてこの日、数少ない収穫となったのは、イーブンに持ち込んだ後半開始の5分間以上に際立っていた、ラスト15分の攻防だ。FW呉屋大翔が何度もゴールに迫り、倉田が数的不利でも仕掛けていき、途中からボランチに入った今野泰幸もボールを回収しては前線につなげ、反撃を試みた。

 その結果、ゲーム終盤にさらに2失点を喫したが、それはハイリスク・ハイリターンを求めたがゆえ。試合終了を告げるホイッスルが鳴ったとき、ガンバの選手たちがバタバタと倒れ込んだのは、せめて一矢報いるために全力を尽くしたからだろう。丹羽が力を込める。

「0-4の結果は真摯に受け入れますけど、最後まで必死に戦った。後ろから見ていて頼もしかったし、次につながる試合ができたと思う。誇りを持って帰りたい」

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