【恩田社長の600日】FC岐阜のスポンサー料を集めるためにしたこと
FC岐阜・恩田社長の600日 ~Jリーグ地域クラブへの伝言~
第10回 FC岐阜とスポンサーのあるべき関係とは?
恩田社長の当時の手帳。Jリーグの社長に休みはない前回の記事はこちら>>
今回は、FC岐阜を支えるスポンサーとの関係について書いてみたいと思います。
FC岐阜のような親会社を持たない地方クラブにとっては、裾野を広げてより多くの企業に支えてもらうことが、経営を安定させる術(すべ)だと思います。1億円1社より100万円100社の方が、リスクには強いのです。
そんな前提のもと、少しでもFC岐阜のことを多くの企業に知ってもらうために、あらゆる場所に赴きました。たとえば、商工会議所回りです。会頭企業はもちろん、理事会や総会の中でお時間をいただき、FC岐阜のPRをさせてもらいました。また、地元の名士で構成されたライオンズクラブ、ロータリークラブの集会にお邪魔して、後援会やスポンサーへの参画をお願いしました。しかし、皆様の前で1回話をしたくらいで、お金を出してもらえるほど、世の中甘くはありません。結局のところ、意思決定者とお会いして口説くしか方法はないのです。
私の社長在任中、最も大変だったのは、2015年のスポンサー契約更新でした。11月~1月の時期はとにかくスポンサー回りで、事務所にいることはほぼありませんでした。
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