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フロンターレの19歳・三好康児の
活躍に見る、日本代表への希望 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 これで三好は今季3ゴール目。出場試合数も、プレー時間が短い途中出場がほとんどとはいえ、この試合を含めて13を数える。J1制覇を狙うハイレベルなチームにあって、19歳としては悪くない数字だ。

 いかにも負けん気の強そうな、きりっと引き締まった表情で、「19歳といっても、若いとは言っていられない。A代表を狙うくらいのつもりでやっている」と言い放つ三好は、今季積み上げてきた13試合の成果をこんな言葉で口にする。

「プレーに余裕が出てきて、いろいろな状況のなかで何をしていいか、何をしてはいけないかがわかってきた。試合でないと学べないことがある。もちろん、反省も出てくるが、まずは今日のように試合に出ること(が第一)だと思う」

 J1王者を狙う川崎にとって、年間勝ち点で首位を守ったことはもちろん重要だが、若手が結果を残すことは、それと同等以上の価値を持つ。川崎がたった一度だけの栄冠ではなく、長期的にタイトルを獲得し続けるクラブになるためには、新陳代謝が不可欠だからだ。

 三好はこの横浜FM戦で、自ら「自分のミスもあって、楽に勝てる試合をこういう形にしてしまった」と振り返ったように、致命的なミスも犯している。

 2-0から1点を返された後半ロスタイム。三好が後方に下げたバックパスを相手に奪われ、一時は同点に追いつかれるゴールを決められたのだ。

「足にきていたので、自分で前を向くより後ろに預けようと思ったが、判断がちょっとあそこは......」

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