レギュラーを突き上げろ。W杯アジア最終予選で期待するリオ五輪組 (4ページ目)
もちろん、気がかりなこともある。仮に4戦を終えて日本代表が1勝もできなかった場合のことだ。スポーツにおいて「たら」「れば」は言い出せばきりがないことだが、「もし」や「万が一」の事態に備えておくことは、無駄になる可能性は高いとはいえ、重要なこと。
日本サッカー協会は、最悪のシナリオを想定した準備をしているのかどうか。そうしたリスクマネジメントも、しっかりしておくべきではないだろうか。
現在、アジアからのW杯本大会出場枠が大陸間プレーオフを含めれば「4.5枠」あり、日本代表は98年フランス大会から5大会連続でワールドカップに出場し、過去3大会は最終予選を世界で最も早く勝ち抜けている。
しかし、それが今回の最終予選を勝ち抜けることの保証にはならない。選手や監督・コーチだけではなく、サポーターをはじめ、日本サッカーに携わるすべての人が、油断することなく最終予選に臨んでもらいたい。
津金一郎/構成
プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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