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名波×小倉がいきなり激突。福田正博がJ1注目監督の采配を読む (2ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 磐田はFWのジェイがシーズンのカギを握りそうだ。加入1年目の昨年は、J1昇格という明確な目標があったことで、シーズンの最後まで高いパフォーマンスを維持した。その結果、J2で得点王になり、昇格の原動力になった。ジェイの得点力は今年も磐田には必要不可欠なものだけに、彼がJ1でどういったプレーを見せてくれるかがポイントだろう。

 また、名波監督の立場で考えれば、マークが厳しくなるジェイが機能しないことや、ケガなどで離脱することも想定しているはずだ。限られた戦力で名波監督がゴールを奪うためにどういった策を用意し、J1残留を目指して戦い抜くのか興味深い。


 小倉監督のもとでチーム再建の第一歩を踏み出した名古屋は、これまでチームを支えてきた(田中マルクス)闘莉王、ダニルソン(現・福岡)といった主力選手が抜けた影響がどう出るか。

 FWとDFで獲得したスウェーデン人選手は、キャンプで見た限り、FWシモビッチは期待どおりのプレーを見せてくれそうだが、DFオーマンは課題も目立った。就任会見で中・長期的な目線で「チームに新たなスタイルを根付かせたい」と目標を掲げた小倉監督だが、戦力的には残留争いの渦中に置かれる可能性もある。それだけに、GMを兼務する小倉監督が、理想と現実の狭間でどういう選択をするか注目している。

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