名波×小倉がいきなり激突。福田正博がJ1注目監督の采配を読む

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 FW豊田陽平にキャンプ地で話を聞いたところ、「トレーニングがかなりハードで、選手全員がものすごく走りこんでいます。うちは今年、相当やりますよ」と自信をみなぎらせていた。攻撃の中心は今年も豊田で間違いないが、他の選手たちの運動量が攻守で増すため、対戦相手は手を焼くはずだ。

 主力の水沼宏太がFC東京へ、主将の藤田直之が神戸に移籍したとはいえ、鳥栖が昨年よりアグレッシブなサッカーを展開すれば、上位進出も十分ありえる。また、逆に言えば鳥栖ホームの試合で苦しんだチームが上位争いから脱落していくのではないか。そう思うほど、今年の鳥栖は侮れない存在だ。

 ガンバ大阪が2012年にJ2へ降格したように、Jリーグは優勝を狙える上位陣も含め、どこが残留争いに加わってしまっても不思議のないリーグだ。そのため、まずはどのチームも残留のボーダーラインとなる「年間勝ち点40」を目指すことになる。

 この数字を1試合でも早くクリアできればいいが、ちょっとしたことが原因で開幕後から数試合勝ち星に恵まれないケースも、もちろん起こりうる。当然、各監督はそうしたことも想定してチームを作ってきているだろう。勝敗にこだわると同時に、サポーターは長い目でチームを見守り、スタジアムで試合を楽しんで、選手たちを応援してほしい。
>>福田正博氏が優勝争いをする上位陣を分析。記事はこちら

プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日神奈川県生まれ。176cm。日本リーグ時代、三菱(現・浦和)に入団し93年からJリーグへ。95年50試合32得点で、日本人初のJリーグ得点王に。日本代表45試合9得点。02年現役引退。S級ライセンス取得後、2008年から浦和レッズコーチに就任。現在はサッカー解説者として『S☆1』(TBS)など各媒体で活躍。

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